純正HIDヘッドライト プロジェクタ化
以前より漠然と計画していた純正HID(キセノン)ヘッドランプのプロジェクタ化改造をしてみました。
個人的には、プロジェクタランプが好きなモノで(^^;
ついでにバラストをハイワッテージ可変仕様&HIDフォグランプの6000K化も同時に行います。
構想から5ヶ月掛かりました・・・<最近の更新が遅れぎみの原因
注)改造は自己責任でお願いします。不具合が発生しても当方は感知しません。
プリメーラ/カミノ(P11)の純正HIDヘッドランプは、
Hi:マルチリフレクタ(H1 ハロゲン)
Lo:マルチリフレクタ(D2R HID)
の4灯式ですね。
実際使っていると、中々不満が発生してきます。
・配光が良くない
遮光ラインがあやふや、横方向が暗いです。
・そんなに明るくない
現行エスティマのHIDライトより暗い
↑現行エスティマのHIDライトは日本一明るいらしいです<マルチリフレクタです
同じD2Rバーナを使ってるのに・・・
ちなみにプロジェクタで明るいのはF50シーマかS2000か現行レガシィだそうです<S2000と現行レガシィの中身はKOITO製でほぼ同じらしい・・・
暗いのはバラストをハイワッテージ化する事により解消されますが、配光が悪いのはどうにもならないですね。
以前、乗っていたカプチーノはプロジェクタライトでした。
遮光エッジがしっかり出ていたような気がします<記憶があやふやモード
プロジェクタライトは明暗の差がハッキリしているから見難いとの意見も有るようですが、個人的にはスパッと切れていた方が好みです(^^)
と言うわけで、マルチリフレクタ式から敢えてプロジェクタ式に変更してみます<アホ(^^;
ついでと言っては何ですが、可変式ハイワッテージバラストの導入と、HIDフォグランプの6000K化も同時に行います。
可変式ハイワッテージバラストの導入は、純正のイグナイタ(裏蓋と一体型)が使用不可の為、バラスト変更のついでに・・・
HIDフォグランプの6000K化は現在使用中のバーナが5000K着色品なので更なる明るさを求めて・・・
と言う事で。
上手く行くのでしょうかねぇ・・・(^^;
まずはどこの車のプロジェクタランプを入れるか?と言う話から・・・
希望としてはF50シーマのマルチプロジェクタですが、まず入りません<大きすぎ
では普通(の車)のプロジェクタなら入るのかと言う話ですが、それでも無理そう・・・
レンズ径もそうですが、なにしろ奥行きが結構あります。
ライトケースの加工は防水やライト周りのスペースの都合上、出来れば避けたいところです。
いきなり手詰まりですね。
今回使用するHIDプロジェクタランプ
今回使用するのはZ33フェアレディZ(前期型)用のHIDプロジェクタランプです。
何と言ってもHIDプロジェクタランプでは一番小型(レンズ径35mm)との事です。
レンズ径が小さいのと相まって、焦点距離も短めになりますので、奥行きも若干短くなります。
それでもマルチリフレクタ式から比べた場合、かなり長いですが。
ライトケースに当てたりしてザックリ確認した所、バーナソケットが出っ張る程度で済みそうでした。
俄然、ヤル気が出てきます(^^)
ちなみにプロジェクタランプの場合、バーナはD2Sを使用する事が多いですが、このZ33用プロジェクタランプはD2Rバーナです。
今まで使用していたバーナが利用出来ますので、財布にやさしい(^^;
純正HIDライトAss'y
現在使用中の純正HIDライトを加工してしまうと、いざと言う時に元へ戻せなくなりますので、予備品を調達します。
今回は
・純正のレベライザを使えるようにしたい
・レンズに記載の「XENON」の文字を残したい
ので純正HIDライトを選択するしか有りませんねぇ。
以前、ディーラーで純正HIDライトAss'yの価格を聞いた事が有るのですが、何と約10万円(片側、バラスト・バーナ別)との事。
左右両方で20万円ですか、そうですか。
とてもじゃないけどそこまでは出せません(^^;
F50シーマのライトAss'y(バラスト付き)でさえ9.8万らしいですので、それより高いゾ!
ちなみにHIDでは無い、ハロゲン仕様のライトAss'yは片側約3万との事<差が有りすぎ
仕方が無いのでいつもの某オークションで探してみます。
2ヶ月ほど探していたら、ようやく出品されましたので気合でGET(約3.5万円、バラスト無し)
その直後にバラスト付きのセットが出てましたが(--;
どうせ別のバラストに変更するので構いませんね。
正面図
裏面図
無事に調達出来ましたので、ちょっと比較実験を・・・
プロジェクタランプとマルチリフレクタランプの配光比較
上:Z33プロジェクタランプ
下:純正マルチリフレクタランプ
何だか明るさが結構違いますね(^^;
早まってしまったか・・・
↑スクリーンとの距離の関係です。もっと離せば焦点が変わるので均等になっていきます(ついでに暗くなっていく〜)
プロジェクタランプの方がワイド配光&綺麗な遮光エッジになっていますね。
材料が揃った所で早速加工に入ります。
ライトAss'y分解
ライトボディとレンズを外します。
6ヵ所の板バネ&コーキング材で固定されています。
コーキングはドライヤで暖めると柔らかくなります。
4枚おろし後
とりあえずバラしていきます。
一番厄介なのはコーキングを落とす事です。
とりあえずアルコール等の溶剤で溶けますが、普通は洗えるほど有りませんよね。
結局、いつもの作業要員の会社まで行って洗浄してきました(^^;
リフレクタの加工
このライトAss'yはHiとLoが一体成型になっています。
従ってHiとLoは独自に光軸調整が出来ません。
一般的なライトならHiとLoが独立調整なので多少ラフに固定しても問題無く行けますがこのライトはそうはいきません。
リフレクタとプロジェクタを結合する時点で、HiとLoの光軸はしっかり合わせておかないといけません。
この作業に一番時間が掛かってます。
リフレクタ&プロジェクタ拡大
加工が汚いですね(^^;
現物合わせなので仕方が無いです。
ちなみにHi側には傷を付けないように注意して作業しましょう。
リフレクタ&プロジェクタ背面
このような感じでステー&タッピングネジを使用して固定していきます。
ついでにHiとLoの光軸もしっかり合わせておきます。
↑純正のライトと点灯比較しながら合わせます。
リフレクタの正面と実際の光軸方向が別方向を向いているので、合わせるのが大変です。
加工部目隠し板(^^;
1.5mm厚アルミ板(黒色アルマイト処理済み品)
この曲線穴あけ加工がスバラシイ(^^;
上記のリフレクタ加工でかなり汚い&傷だらけになってしまいました。
まぁ、元々想定していた事ですので、上手く隠す方法を考えておきます。
純正の状態で、黒い仕切り板が入っていますので、上手くそれに合うようLo側のみ塞ぐようにします。
リフレクタと合わせてみたところ
こんな感じで目隠しします。
カッティングシート貼り付け
アクセント付けの為、目隠し用アルミ板にカッティングシートを貼っておきます。
当初の予定では、純正仕切り板の方に貼るつもりでしたが、曲面がきついので無理との事で急遽こちらに廻ってきました(^^;
せっかく黒色アルマイト処理済みのアルミ板(普通の物より高い)を買ったのに勿体無い・・・
プロジェクタランプの加工
Z33のプロジェクタランプが小さいとは言っても、横方向へ変にステーが出っ張っています。
そのままではライトボディやレベライザアクチュエータ(モータ)に当って入りません。
適当に様子を見ながら当る部分を削っていきます。
最終的にクリアランスは1mm程度を確保出来ました<ギリギリ
プロジェクタランプ加工後
大体このような感じになりました。
ついでに横に開いている穴も適当な板で塞いでおきます。
↑路肩(側面)方向の照明の為に開いてるのですが、入れるライト自体が違い、変な方向を照らすので使えません。
オマケ その1
内部遮光板
しっかり仕向地の名前が入っています。
右側は北米向けの配光でしたが国内向けと同じになるようにパテで成型してみました。
その後、国内向けが入手出来ましたので、左右とも国内向けで統一してます。
オマケ その2
実際に点灯させてみると、プロジェクタライトのくせに配光エッジがあやふや、オマケに黄色っぽい・・・
小型な為に設計に無理が有ったのでしょうか?
暫く眺めていると、バーナからの直接光がレンズに入っているようです。
どうやら上記の遮光板だけでは上手く遮光出来ていない様子。
適当に実験していると、この直接光を遮断する方法を考えつきました。
Z33プロジェクタ限定? スペシャル加工って程でもないですが・・・
ステンレス板でレンズの上部を遮光
レンズの直前で直接光を遮断すると良い感じになりました。
半分近くレンズを塞いでいますが、元々Loビーム用に遮光されている未使用の部分なので問題は有りません。
問題は非点灯時の見た目が悪くなる事でしょうか。
照射光比較
上:未加工 下:スペシャル加工
同じバーナを使用していますが、全然違いますね。
追加
オマケ その3
焦点調整
しばらく使用してみましたが、以前のマルチリフレクタに比べ、やっぱり暗いような・・・
照射光を見てみると、無駄に横方向(進行方向45度以上)を照らしています。
そこで、この横方向へのエネルギーを正面方向へ振ってみる事にします。
点灯させたまま、バーナを前後上下に振って光量を見てみます。
バーナの取り付け角度を若干下へ持っていくと、中心部へ光が集まりました。
実験中の測定では、正面中心部で約1.5倍程の光量増加でした。
左:ノーマル 右:調整後
上記の実験結果より、バーナが下へ向くようなスペーサを作ってみます。
作成したスペーサ
1.6mm径のスズめっき線(銅線)をハンマーで叩いて、上記のような金具を作りました。
バーナからの熱で熱くなる場所へ設置しますので、金属などの耐熱物で作らないといけません。
横から
分かりにくいですが、右側が一番厚くて約1.3mm、左側は半分程度の0.7mm厚にします。
装着
バーナのフランジ部分に丁度入ります。
この金具を2つ作成して、実車へ組み込みます。
実際点灯させてみると、正面方向は明るくなった模様<光軸調整をしないと・・・
心配した横方向の光量低下は全然気になりません。
こんなところですかね(^^;
ライトAss'y組み立て
これだけやってようやくモノになりそうな所まで来ました。
後は組み立てるだけ。
組み立て時はネジ類に接着剤等を付けて緩み留め対策をしておきます。
↑特にリフレクタとプロジェクタの固定付近に注意
目隠し板取り付け
位置決め後、接着剤にて固定しておきます。
ライトボディ組み込み
仕切り板組み付け
レンズ組み付け
埃が入らないように細心の注意を払って組み付けます。
コーキング材
又外すかもしれません(やりたくは無いが(^^;)ので、純正と同じような加熱で柔らかくなるコーキング材(ゴム系)で接着します。
いざ探すと中々無いですね・・・
ディーラーに行けば手に入るようですが、それだけの為にわざわざ行くのも癪です。
ちなみに片側だけでほぼ1本使います。
裏蓋の作成
こんな感じで・・・
純正の裏蓋は、イグナイタ一体型&プロジェクタ化による奥行き延長の為に使えません。
某ハンズで眺めていると、塩ビ管用のエンドキャップが丁度良さそうなサイズでしたので、これを加工して取り付けます。
見栄えが悪いですが気にしない〜。
ちなみにバーナソケットはバラストに付いていた物を上手く分解して再利用します。
高圧ケーブル通し&固定用ステーを取り付けます。
最後にフチに沿ってU字ゴムを嵌めて防水パッキンとします。
車両側接続ハーネスの加工
左:純正状態 右:加工後
車両からは、
・Hi&Lo電源線
・バラスト入出力線
・レベライザコントロール線
の3種類のハーネスが来ています。
レベライザコントロール線はそのままアクチュエータ(モータ)に入りますので無視。
バラスト入出力線はバラスト変更の為に不要なので削除&新規のバラスト用電源にギボシ加工を行います。
ライトAss'y完成
続いてバラストの方を加工します。
今回使用のバラスト
三菱製ですね
これを使用して、ハイワッテージ加工したものを装着します。
ハイワッテージ加工と言えばKOITO製のバラストが出てきますが、防水加工の都合を考慮するとこちらが便利です。
バラスト加工後
ハイワッテージ加工&出力ケーブルコネクタ変更をします。
ノーマル状態では短い&裏蓋に通せませんし。
D2R/S用ソケットは上手く分解して、前述の裏蓋の方へ移植します。
ちなみに出力は35W〜55Wで作成しました。
現在は35W〜65W仕様になっています。
内部の放熱板とケースの間に放熱シートを挟んでケース全体が放熱板となるように対策します。
これでようやくヘッドライト部分の加工は全て終わりです。
ここまで来るのに何ヶ月掛かったやら(^^;;
フォグランプ部の加工
前回、VISION製のHID(H3C 5000K 着色バーナ品)を装着しました。
ハロゲンバルブより明るい事は明るいのですが、着色ガラスで光をロスしていますので何となく嫌ですよね。
以前より大分安くなりましたので、ここで別のHIDセットに変更してみます。
希望としては、色温度5000K前後、無着色バーナでH3タイプが良いのですが。
サンテカの5200Kはマーチで付けたので、今回は違う物にしたいなぁ・・・
今回使用するHIDキット
新品で3.4万円弱でした。
本当はバーナだけ有れば良かったのですが・・・
バーナ+1万円程度でバラストが付いてくる事を考慮した場合、しょうがないかな?(^^;
別途、高圧コネクタも別売していますのでそちらも入手しておきます<何をするって?↓
松下バラスト用イグナイタ&88ハウス用コネクタ
イグナイタにIPFと書いてあるのがご愛嬌(^^;<ベロフのOEM
純正HIDでは松下製のバラストを使用しています。
今回、ヘッドライトには三菱製バラストを使用しますので純正バラストが余りますね。
それをフォグランプ用に廻します。
元々ハイワッテージ加工済みなので更に明るくなるかと<迷惑
バラストは純正位置に取り付けられていますので、設置自体は簡単でしょう(^^)
これを使用出来るように別途イグナイタを用意して、88ハウス用のコネクタを圧着します。
↑純正ライト付属のイグナイタはヘッドライトの蓋と一体なので使えない
コネクタ圧着後
バラスト電源用のハーネスも用意しておきます。
ここまで来て、ようやく室内での作業は完了です。
余談
余った88ハウス製のバラストはハイワッテージ加工検討用のサンプルに廻しま〜す(^^;(予定)
車両への取り付け
後は一気に取り付けるだけです。
あ、もう暗くなってきたよ・・・
明日、車を使うから早く戻せだって(--;
オマケに雨が降るって・・・
バンパーを外した所
以前見たままです
さくっとヘッドライト、フォグランプ用バラスト&イグナイタ、不要なハーネス類を外してしまいます。
バラスト固定
以前フォグランプ用のバラストを付けていた位置へ、三菱製バラストを取り付けます。
ヘッドライト取り付け
ケーブル類の取り回しを考慮しながら取り付けていきます。
フォグランプ用のハーネス&イグナイタも取り付けておきます。
同様に反対側のライトも交換します。
点灯確認後、バンパーを元に戻して完了です。
光軸調整は仮止めの時点でノーマルライトと比較しつつ合わせておきます。
完成!
何となくイメージが変わりましたね。
スッキリした感じです。
別に、見た目を変えたくてプロジェクタへ変更した訳では有りませんが・・・<苦情等は受け付けません
↑前述の通り、プロジェクタの配光が好きなモノでねぇ
ライト部拡大
非点灯状態です。
周囲の景色が写りこんで見にくいですがご容赦を。
レベライザもしっかり動作しています。
結果は十分満足です(^^)
但し、もう加工はやりたくないなぁ・・・
>と言ってる傍からマーチのライトもプロジェクタ化
ちなみにフォグランプは明る過ぎ(^^;
スペシャルサンクス:作業要員クン
追記
このライトでディーラー車検を通りました(^^)
「問題無いです」との事でした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
更に追記
1年ちょっと経過しましたところ、雨の日などに内部が結露しやすくなってしまいました。
コーキングに使用した接着剤が痩せてきて隙間が出来たようです。
仕方が有りませんので、再コーキングをしつつ、若干の仕様変更を行いました。
変更点
・曇り止め塗布
レンズの内側に施行
純正はしっかり塗ってあるんですよねぇ
・レンズ部へ追加したステンレス板を削除
配光のエッジがボヤける等の弊害が発生しますが、明るさ重視に変更
・プロジェクタユニット塗装
実はアルミ材丸出し(本来はシルバーに塗装済み)の為、結露で錆びてきていたので(^^;
・コーキング剤変更
セメダイン社のブチルシール S620を使用
ようやく見つけたブチルゴム系のコーキング剤です。
大き目のホームセンターを廻ると置いてある時がありますので探してみてください。
↑約800円弱程度です
まぁ、二度と開けないと言うなら安いシリコン系コーキング剤でもいいですが。
ちなみにコレ、中々乾かないし・・・
↑1週間ぐらい放置してじっくり乾燥させます
完成図
↑昼間の見た目です 光ればこんな感じで・・・↑
プロジェクタユニットを青色(ホンダ用B-62P キャプティブルーパール)に塗装しましたので、余り目立たなくなってしまいました(^^;
拡大図
フラッシュなしで撮影
フラッシュ点灯で撮影
フラッシュ点灯で撮影
再加工している間は純正HIDライト(マルチリフレクタ式)に戻していました。
プロジェクタに見慣れていたせいか暗く感じました。
実際、路肩斜め方向の明るさは全然違います。
妹サンは(暗くて)左折時に人を轢きそうになったとか言ってるし(おい)
今度こそ、もう手を入れないぞ〜
↑と言いつつ何故か現行レガシィ用プロジェクタユニットが手元に・・・(^^;;
2003.11.26-